RPOについて
公開:2023年11月28日
更新:2023年11月28日
目次
RPOとは
RPO(採用代行)とは「Recruitment Process Outsourcing」(リクルートメント・プロセス・アウトソーシング)の略で、企業の採用活動の一部もしくは全般を外部パートナーに委託することを意味しています。(※正社員だけではなくパートやアルバイトの採用代行も含まれます。)雇用契約を結ぶことなく、採用のプロフェッショナルな人事を雇い、自社のニーズに応じて雇用できる採用代行のことをいいます。
RPOが注目されるようになった背景
■採用活動において「量」より「質」を重視する採用スタイルへと移行したことで採用競争力の向上が求められるようになり、自社のノウハウのみで採用活動を行うことが難しくなってきたから。
■新卒・中途問わず通年採用を行う企業が増え、採用活動の長期化や通年化により採用担当者の負担が大きくなったから。
■採用手法の多様化やWEB媒体の拡大等により採用担当者の工数が増え、既存メンバーではまかないきれないことも多くなってきたから。
RPOの世界市場について
RPOの世界市場は、2022年には約68億米ドルに達しました。2023年から2028年の間には、18.25%の成長率(CAGR)を示し、2028年までに約189億8000万米ドルに達すると予測されています。北米が全体の約40%の収益を占めており、最大の市場となっています。RPOの市場成長の主な要因としては、アウトソーシングサービスの導入の進展、採用コストの削減、採用の効率化や品質の向上、採用市場の変化への対応力の強化などが挙げられます。RPOの市場は今後も伸び続けると見込まれています。
RPOの技術的側面
RPOサービスのAI、機械学習、ビッグデータ分析などの技術的要素は以下のような役割を果たしています。
■応募者の書類選考や面接評価を行うことで、採用の効率化や精度向上を図る。例えば、応募者の履歴書や職務経歴書に対して、自然言語処理や画像認識などの技術を適用し、採用要件とのマッチ度や適性を自動で判定する。また、面接時には、応募者の声や表情、ジェスチャーなどを分析し、コミュニケーション能力やモチベーションなどの人物特性を評価する。
■採用市場の動向や求職者の傾向を分析し、採用戦略や求人広告の最適化を行うことで、採用の効果を高める。例えば、ビッグデータ分析により、求職者の属性や行動パターン、採用成功率などを把握し、ターゲット層に合わせた採用チャネルやメッセージを選定する。また、AIにより、求職者の関心やニーズを予測し、パーソナライズされた求人広告やスカウトメールを作成する。
■内定者や入社者のフォローアップや定着支援を行うことで、採用の継続性を確保する 。例えば、AIにより、内定者や入社者の満足度や離職リスクを測定し、必要なアクションやフィードバックを提供する。また、機械学習により、内定者や入社者のキャリアパスやスキルレベルを分析し、適切な研修や配置を提案する。
以上のように、RPOサービスにおけるAI、機械学習、ビッグデータ分析などの技術的要素は、採用の各フェーズにおいて、採用の質や効率、効果、継続性を向上させる役割を果たしています。
どんな企業がRPOの導入に向いているのか?
採用活動をする時期が限られている
毎年の定期的な人材募集ではなく、数年に1度など単発的に優秀な人材を確保したい企業であればRPOを導入することで経費削減が期待できます。
人事部が人手不足
採用業務は業務が多いため採用担当者本人が行う必要のないノンコア業務をRPOに委託することで採用担当者の業務負担が減り、最終面接や採用の判断といった採用活動の重要業務に集中することができます。
採用活動の成果がなかなか上がらない
RPOを導入することで自社にない専門的な採用スキルとリソースを補完できます。
RPOの導入で解決できる採用の悩み
下記の採用の悩みがある場合、何をするべきなのでしょうか。
■応募が来ない
→欲しい人材にリーチする
→給与・待遇を相場に合わせる
→求職者にとって魅力的な部分を訴求する
■応募があるけど採用はできていない
→競合他社より早く求職者に連絡する
→面接実施のハードルを下げる
→面接時には求職者の入社意欲を上げるようつとめる
■採用はしているが人が足りない
→年間の採用計画を踏まえて採用をする
→離職率を加味した採用計画を立てる
→人材採用と人材育成を連携させる
しかし、これら全てを自社で上手く運用するには限界があります。
そういったお悩みをお持ちの企業にはRPOの導入がおすすめです。
ベストな採用手法の選定とノウハウを活かし採用成功へと導きます。
また自社の人事教育も併せてすることで採用力を身につけることも可能です。
RPOを導入するメリット・デメリット
メリット
■採用コストを削減できる
求人媒体やエージェントなどの採用チャネルの選定や運用を効率的に行い、採用業務にかかる人件費や管理費などの固定費を削減することで採用業務に関するコストを最適化が期待できます。
■コア業務に集中できる
応募書類の確認や面接調整などのノンコア業務だけではなく採用戦略の策定や内定者へのフォローなどのコア業務も代行支援できるため、採用担当者は自社でしかできない重要な業務に専念することができます。
■採用力が強化される
デメリット
■採用に関するノウハウが蓄積されづらい
RPOサービスを利用すると、採用業務の一部または全部をRPOベンダーに任せることになります。そのため、自社で採用ノウハウを蓄積する機会が減り、採用力の向上につながらない可能性があります。
またRPOベンダーとの契約が終了した場合や、RPOベンダーの品質が低下した場合に、自社で採用業務を継続することが困難になる可能性もあります。
■ミスマッチが起こる可能性がある
RPOサービスを利用すると、RPOベンダーが自社のニーズや方針に沿った人材を採用してくれることを期待します。しかし、RPOベンダーは自社の文化や価値観を十分に理解していない場合や、自社とRPOベンダーの間でコミュニケーションが不足している場合に、求める人材とのミスマッチが発生する可能性があります。そのため、RPOサービスを利用する際には自社がどのような人材を求めているかを明確にし、RPOベンダーと定期的に連携し、認識のズレや問題点を解消することが重要です。
■内定者とのコミュニケーション不足になる
RPOサービスを利用すると、応募者や内定者とのコミュニケーションもRPOベンダーに任せる場合があります。そのため、自社と内定者との関係性が希薄になり、内定者の入社意欲や忠誠心が低下する可能性があります。また内定者から自社に対する質問や要望があった場合に、RPOベンダー経由で伝えられることで情報伝達の遅延や歪みが生じる可能性もあります。
導入する上での注意点
■委託する業務を明確にする
RPOサービスには、採用プロセスのすべてまたは一部を委託できるものがあります。自社がどのような業務を外部に任せたいのか、事前に明確にしておく必要があります。委託する業務の範囲や内容によって、RPOサービス提供会社の選択や費用も変わってきます。自社のニーズや予算に合ったRPOサービスを見つけるためには、委託する業務を明確にすることが重要です。
■予算を明確にする
RPOサービスの費用は、委託する業務の内容や規模、期間などによって異なります。またRPOサービス提供会社によっても料金体系や見積もり方法が異なります。RPOサービスを導入する際には、自社の予算を明確にしておくことが必要です。予算内で質の高いRPOサービスを利用するためには、複数のRPOサービス提供会社から見積もりをとって比較検討することがおすすめです。
■業務の丸投げをしない
RPOサービスは、採用業務の一部または全部を外部に委託することで、採用活動の効率化やコスト削減などのメリットがあります。しかしそれはあくまで自社の採用活動をサポートしてくれるものであり、自社の責任から逃れることではありません。RPOサービスを導入する際には、自社でしかできない重要な業務や判断は自分たちで行うことが必要です。またRPOサービス提供会社と定期的に連絡をとり、業務の進捗や効果を確認し、認識のズレや問題点を解消することも重要です。
RPOサービスの料金体系
主に以下の3種類があります。
※料金は目安になります。
RPO導入にあたっての流れ
【まとめ】
RPOは多くの企業にとって採用プロセスの成功に不可欠なツールです。適切に活用することで、専門知識と経験に支えられた効果的な採用プロセスを確立し、優秀な人材を獲得することができます。
RPOのメリットとデメリットを理解し、採用成功への道を進む手助けとして活用すると良いでしょう。
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具体的には…
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