SKK式適性検査「V-CAT」とは?応募者のメンタル状況が分かる適性検査

採用時の見極めで利用する企業が増えている適性検査。
今回は、SKK式適性検査「V-CAT」について詳しくご紹介していきます!

企業の人事担当者が知りたい「適性検査で測定できること」や「他の適性検査との違い」「受験結果の受け取り方」が分かって頂ける内容となっています。

目次

適性検査「V-CAT」とは?

適性検査 V-CAT(ブイ・キャット)とは、「メンタルヘルスと持ち味を把握する適性検査」のことです。
個人特性を、人それぞれに備わった固有の「持ち味」と、持ち味の行動への現れ方を左右し環境への適応・不適応を決める「メンタルヘルス」の両面から把握する適性検査です。

どれだけいい持ち味を持っていてもストレス環境下でパフォーマンスを発揮できなければ意味がありません。
入社後のパフォーマンスを見る指標の1つとして活用頂けるのが、この適性検査です。

適性検査「V-CAT」の試験内容

●試験時間:50分
●質問形式:連続加算法(単純計算)による作業検査と設問回答方式

●試験方式:ペーパー受験(オンライン受験には非対応)
●回答結果:個人別報告書と、会社用一覧表
●利用人数:1名から利用可能

クリペリン検査と同様に、単純な計算問題のため、回答者が意図的に回答結果を操作することは出来ません。
1桁の数字が用紙に並んでおり、隣り合った数字を足し算する作業を50分間繰り返します。
ずっと同じ作業を繰り返す中で、処理速度や正確性がどう変化するのかを測定します。

≪試験問題のイメージ図≫


引用:たのはた「V-CATって何?対策できるの?実体験から傾向をまとめました【中途採用試験】」

V-CATの特徴

専門家による解析

累計1500万人を超える臨床データをもとに、専門家が解答用紙を1枚づつ目視で解析しています。
コンピューターでは判断できない「筆跡」「筆圧」「訂正箇所」まで確認しているので、より精度の高い結果が期待できます。
また、専門家の主観で試験結果がブレないよう「セカンドオピニオン」の制度を導入しています。
複数の解析者がチェックしているので、信頼できる安心の結果を受け取ることが出来ます。

意図的な回答が困難

質問形式の適性検査では、自分をよくみせるため受検者が意図的に回答している場合があります。
このような単純計算の試験では、回答を意図的に操作することは、まず考えにくく正確な結果を得ることが出来ます。

人材採用だけでなく育成・管理・教育にも活用できる

面接では見抜けない「ストレス環境下でのパフォーマンス」や「対人応力」等、社会人として必要な資質を判断できます。
採用時の合否判定だけでなく、入社後の教育や人材配置を考える際にも指標として使えるツールです。

回答結果は2種類の報告書がある

個人別報告書

下記4種類の中から、利用目的に応じて結果報告書を選ぶことが出来ます。

  • 1、採用時に利用したい:面接では見ぬきにくい潜在的な特性を知ることが出来る報告書
  • 2、社員の特性を把握したい:持ち味とメンタルヘルスから自己理解を促進するための報告書
  • 3、精神状態を分析したい:メンタルヘルスの変化を定期的にチェックできる報告書です
  • 4、管理者としての能力を知りたい:管理者としての適性や管理能力の発揮度が分かる報告書

採用向け報告書では、強み・弱みに加えて、入社後の配属や指導・育成に活用できるようになっています。
また、①以外の報告書はそれぞれ受験者用と指導者用2つの報告書を受け取ることが出来ます。

研修向けに作られた②の報告書では、指導者向けの報告書に「日常お管理で役立つ行動ぶり」や「本人への指導や助言の仕方」を記載しています。

③では、本人がメンタル状態を保つためのアドバイスやストレスを抱えた時の留意事項が記載されています。
会社用一覧表は、過去の受験結果も記載されるので経過分析するのに分かりやすいタイプです。

④では、管理者として必要な管理能力要件から自分の強み・弱みが分かるようになっています。
指導者用の報告書には、本人への指導や助言の方法まで記載されています。

引用:V-CAT | 人材育成支援 | JMAM 日本能率協会マネジメントセンター

会社用一覧表

受験した採用候補者・社員の情報を一覧でチェックできる報告書です。
全体の傾向を把握し、結果を分析するときに役立ちます◎

引用:V-CAT | 人材育成支援 | JMAM 日本能率協会マネジメントセンター

メンタル分析に特化した適性検査の一覧

不適性検査スカウター

業界問わず、定着しない・成長しない・頑張らない人に共通する「不適正」な傾向を見極めるテストです。
他の一般的な適性検査と比べた場合、約75%~98%のコストダウンが可能なのが嬉しいポイント。

詳しくは👇コチラの記事で紹介しています!
不適性検査スカウター(tracs)とは?問題例や口コミ(利用企業と受験者)をご紹介

提供会社株式会社スカウター
受験方法ペーパーテスト/WEBテスト
費用・能力検査:¥ 0
・資質検査:¥ 800
・精神分析:¥ 500
・定着検査:¥ 500
検査項目・能力検査:言語(国語系)系、数図(計算・図形)系の学力試験
・資質検査:9カテゴリー41項目におよぶ多面評価尺度(検査項目)
・精神分析:6カテゴリー21項目におよぶ多面評価尺度(検査項目)
・定着検査(7カテゴリー27項目におよぶ心理分析とコンピテンシーテスト)
所要時間合計 約70分
(能力:30分/資質:15~20分/精神:10~15分/定着:10~15)

DPI

後天的に開発が可能な領域である態度能力(対人処理能力 + 意欲)について診断する検査です。
採用だけでなく、研修や育成にも役立ちます。

提供会社株式会社 ダイヤモンド社
受験方法ペーパーテスト/WEBテスト
費用・紙受験 ¥ 900 / 名
・WEB受験 ¥ 2,500 / 名
・PC受験 ¥ 2 ,500 / 名
検査項目積極性/協調性/慎重性/責任感
所要時間全て20分

DIST

離職が多い環境等で、ストレスについて多角的な洞察を得たい場合に最適な適性検査です。
ストレス耐性の高い人材を採用することが出来ますので、早期離職の防止にも繋がります。

提供会社株式会社 ダイヤモンド社
受験方法ペーパーテスト(自社採点方式・コンピュータ集計方式)/WEBテスト(WEBで診断)
費用・紙受験 ¥ 9,000 / 10部 (1名追加ごとに ¥900 )
・WEB受験 ¥ 1,500 / 名
検査項目どのようなストレスに強いか、ストレスを乗り越える素質があるかを診断
所要時間全て10分

PETⅡ

受験者の組織人材としての適性を多面的視点から診断・可視化できるサービスです。
採用・人材育成・カウンセリング等の場面で、人事部門以外の方でも分かるよう結果の見やすさが特徴です。

提供会社株式会社ベクトル
受験方法WEBテスト
費用¥ 1,500 / 名
※500円で言語・非言語・国語算数など学力テストが付加可能
検査項目・組織管理者適性診断「人材タイプ( 15類型 )」
・メンタル診断「ストレス耐性( 5段階 )」「対人トラブルリスク( 4段階 )」
・組織文化適合診断「家族型・統制型・起業型・競争型( 4類型 )」
所要時間10 ~ 15分

トレマッセクラウド

受験人数に制限がなく、社員同士の相性診断も出来るのが最大の特徴です。
採用時の見極めはもちろん、入社後の配属先決定にも有効で適材適所な人材配置を実現します。
こちらは、採用サイトの付随サービスとなり、初期費用(採用サイトの制作代)10万円~/月額料金3万円~ご利用いただけます!

提供会社株式会社採用戦略研究所
受験方法WEBテスト
費用採用サイトの付随サービス(受験人数は無制限)
検査項目適材適所診断:自社にマッチした人材かどうかを判定する性格診断テスト
組織診断:入社後の配置やマネジメント方法が分かる相性診断テスト
所要時間約15分

まとめ

今回は、SKK式適性検査「V-CAT」についてご紹介しました!
「ストレス環境下でのパフォーマンス」は本人も把握できないことが多く、このように客観に分析できるツールも多くありません。
採用時はもちろん、本人への指導目的で利用する企業様も多数いらっしゃいます!

V-CAT以外にも、全部で約30種類の適性検査があります。
導入目的や予算に合わせて最適なツールを導入することが大切です💡
全26種類の適性検査について、以下の記事でご紹介しています!
適性検査を選ぶ際は是非参考にしてみてください。

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