適性検査とは?実施するメリットや期待できる効果・活用方法をご紹介

応募者の能力や性格が可視化できる「適性検査」。
新卒採用だけでなく、中途採用でも実施する企業が増えており、導入を検討中の方も多いのではないでしょうか。

そこで当ブログでは、企業人事の方から多い以下のご相談にお答えしていきます!

・適性検査は本当に実施する価値があるの?
・費用や手間はどれくらい?
・どんなテストがあるの?
・適性検査は実施した方がいいの?


全26種類の適性検査の一覧は、こちらからご覧いただけます!

目次

適性検査とは?

適性検査とは、「応募者が自社にマッチした人材かどうかを見極める目的で実施されるテスト」のことです。
基礎的な能力の測定や、性格・価値観が診断できます。

  • 求人に応募してくれた人がその仕事に適性があるのか
  • 既存社員と性格や価値観は合うのか
  • どんな仕事が向いているのか
  • 何にモチベーションを感じるのか

等をデータで測定できるので、採用時はもちろん入社後の配属やマネジメントにも役立ちます
従来は、応募者が多い大企業の新卒採用がメインで活用されていましたが、最近では中小企業や中途採用に活用される企業様が増加傾向にあります。

適性検査で測定できるのは大きく2つ

能力検査(知的能力・論理的思考力・情報処理力・一般常識などを測る検査)
性格検査(人間性・考え方・価値観・ストレス耐性などを測る検査)

適性検査の受検方法と特徴

適性検査には、WEB受験・ペーパー受験・テストセンター受験の3種類の受験方法があります。

受験方式内容特徴
筆記・マークシート方式
(ペーパー受験)
日本各地のテストセンターや応募先企業に出向いて受験WEB受験と比べると不正のリスクが少ないメリットがあります。
一方で、WEB試験のような手軽さがないため応募者にとって少し受験のハードルが上がってしまうデメリットがあります。
WEBテストPCやスマホから受験自宅でも受験できるため気軽にテスト受験を案内できるメリットがあります。
一方で、不正受験のリスクや受験者の回線環境への配慮が求められます。
テストセンター受験日本各地にあるテストセンターで受験テストの運営を全て任せることが出来るので手間は省けますが、その分コストがかかります。

会社で受験してもらうなら「WEB受験」か「ペーパー受験」
選考前に受験を済ませてもらいたいなら「WEB受験」
遠方の求職者に配慮するなら「WEB受験」か「テストセンター受験」
カンニングや替え玉受験を防止したいなら「テストセンター受験」
がオススメです!

適性検査を実施するタイミング

書類選考時:面接を行う応募者を絞り込める
面接時:より深く応募者を知ることが出来る
一次面接通過後:ある程度人数が絞られているのでコストが抑えられる
最終面接後:入社を見越し適職を見極めることが出来る


選考の初期段階で行う場合、受験者が多い分コストがかさみます。
一方で合わない人材をふるい分けることが出来るので、無駄な面接を減らす効果があります。

選考の後半で実施する場合、人数が少なくコストが抑えられます。
入社を見越して、社員同士の相性や適職診断が出来るテストが向いています。

適正検査を実施するメリット

適性検査を導入することで得られるメリットをご紹介していきます。

面接では判断できない「基礎能力」が分かる

能力検査は、主に言語分野と非言語分野に別れており、応募者同士で能力を比較する他、受験者の多い適性検査では全国の受験者データとの比較も可能です。
大量のエントリーが集まった場合に、スクリーニング(ふるい分け)する目的で実施されることもありますが、この活用方法は近年少なくなっています。

面接官の主観に頼らない合否判定が出来る

応募者の人間特性を客観的データとして確認できるため、面接官の主観に頼らず公正な合否判定が出来るようになります。
面接では見抜くことが出来なかった、その人の本質が暴かれることも。
人柄や雰囲気は面接で判断しながら、補助的に適性検査の結果を活用する企業様が多いです。

ハイパフォーマーの特徴を分析できる

既存社員に受験してもらうことで、ハイパフォーマー・ローパフォーマの特徴が明らかになります。
入社後に活躍できる人材かどうかを可視化できるので、合否判定の制度がアップします!

雇用のミスマッチを防止できる

価値観や適性を見極めた上で採用できるので、雇用のミスマッチ防止にも効果があります。
会社と価値観がマッチしているか、既存社員と相性が合っているかが分かるからです。
早期離職や人材定着に課題のある企業様にもオススメ

最適な配属先やマネジメント方法が分かる

その人の適正を元に配属を決められるので、最適な人材配置が実現します。
1人1人に合ったマネジメント方法が分かるので、モチベーション管理にも有効。
採用時だけでなく入社後にも役立てることで、組織全体の最適化を目指せます!

適性検査を実施するデメリット

では、適性検査を実施するにはどんなデメリットがあるのでしょうか?

お金がかかる

適性検査を実施するには、1人あたり数百円~5000円前後の予算が必要です。
※最もポピュラーな適正検査「SPI3」であれば、1人当たり4000円(WEB受験の場合)の費用が発生

月額制のプランや、人数が多くなれば割安になるプラン等、テストによって様々な料金形態があります。

手間がかかる

適性検査を実施するには、時間や手間も発生します。
会社で受験してもらうなら、試験時間(65分間)と受験ツール、受験環境を整えなければいけません。
結果を見るまでに時間のかかるものや、自分たちで採点しなければならないテストもあります。

合否判定がテスト結果に依存するリスクがある

あまりにも適性検査の結果を鵜呑みにしすぎてしまうと、合否判定がテスト結果に依存してしまうことがあります。
テストでしか判断できないこともありますが、面接でしか分からないこともあります。
あくまでも面接の補助ツールとして活用することをオススメします◎

合否判定に新たな基準を設ける必要がある

せっかく適性検査を実施しても、感覚的に結果を見ているだけでは意味がありません。
明確な合否ラインや基準を設けて、テスト結果を最大限に活用しましょう。

活用するには結果分析が必要

適性検査の結果を最大限活用する為には、しっかりとした結果分析が必要です。
社員に受験してもらってハイパフォーマーやローパフォーマーの傾向を掴んだり、過去の応募者の試験結果を分析して合否判定の制度を高める等の工夫が必要です。

適性検査を実施するタイミングはいくつかあります。

適性検査は実施すべきなのか

適性検査は、応募者への理解を深めるのに有効なツールです。
導入を検討されている方は、再度「適性検査で何を測定したいのか」「結果をどう活かしたいのか」といった目的を考えてみてください。
そして、その目的を達成するために費やせるコストや手間が分かれば、自社が適性検査を導入すべきかどうかが見えてきます。

適性検査のサービスは世の中に30種類以上あり、価格や検査できる内容も様々です。
目的や予算に合った適性検査があれば、導入する価値は十分にあるでしょう◎
採用選考で適性検査を導入する企業が増えているのは、効果が実証されている証とも言えます。

代表的な適性検査をご紹介

では最後に、自社にあった適性検査を選ぶために代表的な適性検査をいくつかご紹介していきます。
価格や検査項目を元に最適なテストを見極めましょう◎

「SPI3」とは

SPI3とは、リクルートが提供する『最も利用者が多いオーソドックスな適性検査』です。
利用企業の66%が中小企業であり、4社に1社は50名未満の企業です。

提供会社株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
受験方法ペーパーテスト/インハウスCBT/WEBテスト/テストセンター
費用・紙受験:¥ 5,000-
・テストセンター:¥ 5,500-
・WEB受験:¥ 4,000-
検査項目性格検査/基礎能力検査
所要時間・紙受験:110分
・テストセンター:65分
・WEB受験:65分

「玉手箱Ⅲ」とは

玉手箱とは、『知的能力とパーソナリティの両面から求職者の特徴を掴める適性検査』です。
検査結果は、「IMAGES検査6尺度のフォーマット」か、入社時に見ておきたい(ヴァイタリティやチームワーク等)の「9特性のフォーマット」で見ることが出来ます。

提供会社株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
受験方法WEBテスト
費用【プラン1】¥ 1,200,000- / 年 + ¥ 1,000- / 回
【プラン2】¥2,500,000- / 年 + ¥ 500- / 回
検査項目計数/言語/英語/パーソナリティ
所要時間49分

内田クリペリンとは

内田クリペリンとは、『簡単な1桁の計算をひたすら30分間といてもらい、「作業量」と「正答率のムラ」から能力と性格を分析する適性検査』です。
単純な計算作業のため、意図的な回答操作の難しい点が特徴。
作業曲線という作業の推移を細かく分析するので、受験者の性格や行動するときの特性を判定することが出来ます。

提供会社株式会社 日本・精神技術研究所
受験方法記述 ※単純計算の反復
費用¥ 2,376(判定)+ ¥ 108(検査用紙)/ 名
検査項目単純計算の反復作業で診断
・作業量 ⇒ 処理能力
・作業量の波・誤答 ⇒ 性格・行動面の特徴
所要時間50分

トレマッセクラウドとは

トレマッセクラウドとは、『月額1.5万円で受験人数に制限がなく、社員同士の相性診断も出来る適性検査』です。
採用時の見極めはもちろん入社後の配属先選定にも使えるので、適材適所な人材配置を実現します。

提供会社株式会社採用戦略研究所
受験方法WEBテスト
費用月額1.5万円で何名でも受験可能
検査項目適材適所診断:自社にマッチした人材かどうかを判定する性格診断テスト
組織診断:入社後の配置やマネジメント方法が分かる相性診断テスト
所要時間約15分

こちらのブログでは、代表的な適性検査をピックアップしてご紹介しました。
全26種類の比較は、コチラの記事からご確認ください!
自社に合った適性検査の選び方についても詳しくご説明しています。

まとめ

適性検査を導入することで、面接では見抜くことの出来ない応募者の本性や価値観を見ることが出来ます
その為、面接官の主観にたよった選考になっていたり、明確な合否基準がない企業様には特にオススメしたいツールです。

同じ適性検査を長く使って受験者データを分析することで、活躍人材の傾向を掴むことも出来ます。
結果の有効に活用し、合否判定の精度向上・定着率UP・適材適所な人材配置に繋げましょう◎

弊社では、精神科医監修の適性検査を月額1.5万円でご利用いただけるサービスを提供しております!
受験人数の制限はございませんので、応募者も社員も何名でも受験可能です◎
約15分で受験完了なので応募者の負担もありません。
受験終了後すぐに結果を確認できるので、そのまま面接に案内することも出来ます。

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