モンスター社員を辞めさせたい!正しい対処方法と予防策

「もしかして、この人って”モンスター社員”…?」と思ったことはありませんか?
会社に不利益をもたらす人や、調和を乱す人のことを、世間ではモンスター社員と呼んでいます。
放置しておくと、周りの士気が下がり、最悪の場合【他の社員が辞めてしまう】ことも起こりかねません。

そこで当ブログでは、

・その人は本当にモンスター社員なのか
・モンスター社員の正しい対処方法とは
・辞めさせたいモンスター社員にどう対応したらいいのか
・今後、モンスター社員を増やさない為にできること

をお伝えしていきます。
最後まで読んで頂ければ、モンスター社員への適切な対処方法が分かり、悩みを1つ解消することが出来ると思います!

目次

モンスター社員とは

モンスター社員とは、「職場での言動や態度に著しい問題がある常識外れな社員」のことです。
仕事に対する姿勢が不真面目なタイプや、自己主張や批判が強く周囲と調和が取れないタイプ、メンタル面が不健康なタイプ等、特徴は様々。
周囲に迷惑を掛けたり、業務の進行を妨げたり、とにかく会社に不利益を与える厄介な存在です。

組織全体の士気を下げる原因にもなり、最悪のケースでは他の社員が辞めてしまうことも。

そうならない為には、モンスター社員への正しい対処方法を知るとともに、必要に応じて辞めさせるなどの手段を講じる覚悟も必要です。

モンスター社員の特徴

モンスター社員にありがちな行動は、下記のようなものがあります。

  • 業務態度が著しく悪い(さぼる・無断欠勤や遅刻早退が多い・勤務報告がない・不必要な残業)
  • 素行が悪い(私生活での過度な問題行動・ハラスメント行為)
  • 自己中心的(周囲との協調性に欠け調和を乱す)
  • 精神が不安定(メンタルが弱い・仕事に私情を持ち込む)
  • 能力が低い(業務を遂行できない・同じミスを繰り返す・自身の職務を全うできない)

本人の気持ち次第で解決できることは、粘り強く指導するしかありません。
会社がルールを策定することで規律が保たれるなら、制度設計も必要です。
いずれにしても、かなりの労力を割くことになり会社としての負担は重いでしょう。
とはいえ、放置すると問題が大きくなり全体のモチベーションが下がるため早いところ対処するしかありません。

性格との線引きが難しいところではありますが、「明らかなルール違反」や「社会通念上不適切な言動」は厳しく対応しましょう。

モンスター社員の適切な対処方法

いくら辞めさせたいと思っていても、急に社員を辞めさせることは出来ません。
解雇や退職勧奨はトラブルになりやすく、多額の損害賠償を請求されることもあるので慎重に行いましょう。

①何が問題かを記録する

まず最初に、本人の具体的な問題行動を記録に残すことが大切です。
客観的に見て問題があるのか、主観ではなく第三者目線で改めてチェックしてみましょう。
何が原因になっているのかを分析することも大切です。
とにかく、客観的な視点で状況を正しく把握するよう意識してください。

②解決策を模索する

①のデータを元に、改善に向けた対策を練ります。
本人と話し合ったり、周囲の評価に耳を傾けることでヒントを得ることも。
ルール化や制度見直しなど会社として対応できる方法が見つかることもあります

③本人への指導と経過観察を行う

②で見つけた解決策を実践し、変化をチェックします。
改善がない場合は、他の方法がないか探しつつ色々試してみることが大切です。
会社が突然処遇を変えたり処分をくだすことは控え、出来る限り双方の歩み寄りで解決できるよう努めてください。
どうしても改善が見られない場合は、何かしらの処遇を決定するしかありませんが、あくまでも最終手段です。

④人事異動で対処する

これは、周囲との相性に問題がある場合に有効な方法です。
ある部署ではモンスター社員だった人も、他の部署では活躍できるかもしれません。
適材適所な人材配置は、ストレスの少ない職場つくりにも繋がります◎

⑤懲戒処分で対応する

就業規則にルールがある場合は、それに沿った罰則を与えましょう。
減給や降格といった懲戒処分は、特にトラブルになりやすいので慎重に行って下さい。
時に訴訟に発展するケースもあるのでご注意を。

就業規則で、労働者に対して減給の制裁を定める場合においては、その減給は1回の額が平均賃金の1日分の半額を超え、総額が1賃金支払期における賃金の総額の十分の一を超えてはならない。

労働基準法 第91条

⑥辞めさせる(退職勧奨・解雇処分)

長期間にわたって改善が見られない場合は、辞めてもらうしかありません。
本人に退職を促す「退職勧奨」強制的に辞めさせる「解雇処分」があります。
ただし、正当性が認められない場合には解雇無効になったり、損害賠償が発生することもあるので十分に注意してください。

解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする

労働契約法 第16条

モンスター社員が生まれる原因

必ずしも本人だけが悪いわけではありません。
「職場環境がモンスター社員を生み出している可能性もある」からです。
特定のモンスター社員を辞めさせようとする前に、自社に問題がないかを考える視点は必要です。

例えば、能力を無視した人事評価は社員の不満をつくる原因となります。
職場環境が悪いと、社員の不満がたまりモンスター社員と化してしまうことも。

人間関係も、職場環境を左右する大きな要因です。
思いやりやコミュニケーションが不足すると、建設的な人間関係を築くことが出来ません。
浮いてしまった社員がモンスター社員となっている可能性があります。

「何故モンスター社員になってしまったのか」原因を正しく分析することが、これからの対策になります◎

モンスター社員の予防と対策

せっかく就業規則や職場環境を整えても、モンスター社員が入ってきたら意味がありません。
そもそもモンスター社員を採用しないことが重要なのです◎

そのために採用のチェックポイントをご紹介していきます!

カルチャーフィットを重視

会社との相性が悪いとモンスター社員が誕生する原因になります。
企業文化を言語化し求職者に発信すると共に、求職者自身の考え方や価値観を知りマッチした人材を採用しましょう。

社員との相性をチェック

今いる社員との調和が取れない人材は、組織全体のバランスを崩すリスクがあります。
現場の人に、社員インタビューを行ったり、座談会に参加してもらうなど協力してもらいましょう。
また、実際の選考プロセスに現場社員を巻き込むのも方法の1つです。

応募者の嘘を見抜く

面接で話したことや書類に書かれていることが全て事実とは限りません。
面接官をしっかりと育成し見る目を養いましょう。
応募者が語るエピソードに対して、具体的な質問を繰り返して深堀りするのも効果的です。
嘘を付いている場合はどこかで矛盾が生じる為、事実に基づいた合否判定が出来ます。

入社前にテストを実施する

面接では暴くことが出来ない採用候補者の本質は、適性検査で可視化できます。
スキルや能力面を測定する「能力テスト」と、性格や考え方を測定する「性格テスト」があるので、必要に応じて導入しましょう。
メンタル分析に特化したツールもあるので、知りたい求職者の情報に合わせてピッタリ合った適性検査がきっとみつかります

▶適性検査の種類については以下のブログで紹介しています。
  適性検査の選び方!全26種類の比較と活用方法まとめ

まとめ

今いるモンスター社員への対応に困っている方は、まず「会社として改善できることは無いか」を考えましょう。
その上で、本人にも改善を促し時には厳しく対処することも必要です。

モンスター社員を放置しておくと、周りのモチベーション低下や離職にも繋がり企業にとっては大きな問題です。
対処するにはそれなりの負担がかかりますが、覚悟を決めて向き合っていきましょう◎

同時に、これ以上モンスター社員を増やさない為に「採用時の見極め力」を高めることが大切
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