22年卒から『新卒採用』が通年化?!
ついに、新卒採用の通年化が発表されました!(4/18付 日経新聞より)
ルールに縛られている今の『一括採用』から、『通年採用』への大きな転換点となる予感。
採用する側にとっては、良い面もあれば悪い面もあります。
だからこそ、『これをチャンスに変えられるかどうか』企業の採用力が問われています。
そこで今回は、通年化することで「何がどう変わるのか」、「今後どうなっていくのか」をまとめました。
目次
www.rs-lab.jp/20190426/_1">『一括採用』から『通年採用』へ
通年採用になると、具体的に何が変わるのか、それは学生の就職活動が自由になるということです。
今、3月に大学を卒業した学生は4月に一斉入社しています。
(みんな一括に入社(採用する)することから、『一括採用』と言われています)
ずっと当たり前とされてきたこの文化ですが、実は世界では非常にレアなケースです。
一括採用には以下の課題点があり、以前から指摘されていました。
- 留学している学生・海外からの留学生・学業や部活動に励む学生が就活に不利になる
- ルールを守らない企業がいて形骸化している(ルールを守る企業が採用に不利になる)
- そもそも経団連に所属していない企業はルールがないので自由に採用活動している
それが、通年採用に代わると以下のように変わります。
- 学生は、必ずしも卒業と同時に就職しなくてよい
- 学生時代の自由さが広がる(1年生から就活するもよし、卒業してから就活するもよし)
➡企業は、ルールや時期に縛りがなく、いつでも学生にアプローチができる
要するに、学生の就職活動が多様化するのに合わせて『どこまで採用活動を多様化できるか』が大きなポイントです!
以前から、一括採用への批判や疑問の声が上がっており、『やっとか』というのが、私の個人的な感想です。
もう平成も終わろうとしていますが、ようやく日本の新卒採用にも、新時代到来の予感です。
(ちなみに、当記事が平成最後のブログ更新になります。また令和でお会いしましょう←)
www.rs-lab.jp/20190426/_2">企業の採用活動はこう変わる
では、具体的に企業の採用はどう変わっていくのでしょうか。
簡単に以下の3つに分けられます。
- 採用を前倒しして、1年生や2年生の学生への接点を試みる
- 後ろ倒しして、卒業間際や既卒生にアプローチをかける
- 今のままの採用活動を続ける
どの企業も始めは、様子を見ながら、他社の動きを伺いながら、手探りでの採用活動になるでしょう。
①前倒し
前倒しにするメリットは、「早い段階から学生と接点を持てる」「他社より先に優秀な学生を確保する」等です。
ただし、入社までの期間が長くなる分、時間やコストが多くかかり、内定者フォローの労力は増大します。
今までのように経団連の解禁を待つ必要がなくなったので、早く動き出す企業も多いでしょう。
②後ろ倒し
一方で、採用をあえて後ろ倒しにする企業も現れそうです。
他社の新卒採用が落ち着き、ライバルが少ないタイミングだからです。
卒業と同時に就職したい学生・他のことに時間を割き就活をしていなかった学生にターゲットをしぼり、効率的に採用活動ができます。
また、この時期に就活している学生は、1年生・2年生に比べ、就職意欲が強く情報を多く持っている人が多いです。
「就きたい仕事」や「企業に求める条件」もハッキリしている傾向にあるので、お互いにマッチしやすいでしょう。
③今までと同じ採用活動
最後に、『今と同じ採用活動を続ける』企業。
後ろ倒しにするのも、前倒しにするのも、基準は『今の』採用スケジュールです。
就活が自由になったとは言え、「卒業と同時に就職したい」と考える学生は多いでしょう。
今のスケジュール感で採用活動を進めながら、他社の様子を伺い微調整していくと考えられます。
始めての通年化なので、正直誰にも未来は予測できません。
それぞれのメリット・デメリットを把握した上で、自社のスケジュールや採用したい人数・採用にかけられる予算などを踏まえて検討していく必要があります。
www.rs-lab.jp/20190426/_3">通年化を受けた世間の反応
新卒採用の通年化を受けて、Twitterに投稿されていたツイートをいくつかご紹介いたします。
2022年から新卒も通年採用となる事で判で押したように就職ガイダンス受け、インターンや合説行き、卒業し、4月には一斉入社。その流れに乗らないと変みたいな風潮が消えるのは良い。周りと違っても、五感をフルに使って社会や会社を見聞し、多くの人と出会って人生の設計図を書いたらいいと思う。
— 有清 裕晃@経営企画畑を耕す人🧑🌾 (@hiro_a_key1974) April 21, 2019
なお「新卒一括採用」は企業にとってコストの低いラクな方法なので、できれば続けたいはず。でも、これだと新卒は「給与も一律」になってしまう。通年採用でバラバラに採用すれば、同じ大学生でも年収を大きく変えられる。変えたいのは「一括採用」ではなく「一律給与」だってのが本音だと思う。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) April 21, 2019
繰り返しになるけど,新卒一括採用は凡夫救済の仕組みなんで,通年採用が普通になると困るのは平均的な学力の学生です.
— M. Morise (忍者系研究者) (@m_morise) April 19, 2019
通年採用がスタンダードになったら今まで以上に有能と無能の差が広がりそう
就活の脱「横並び」合意 経団連・大学、通年採用拡大: 日本経済新聞 https://t.co/C2Sdh9Cwtq
— もり茶🍙💫 (@KAWAI_0108) April 22, 2019
経団連の新卒採用通年化って、青田買い大会になる結末しか見えない。本気で通年採用化したいなら、学校の卒業も通年化しないと無理だよ。で、労働集約型でまとまった数を取る大企業にとっては、新人教育が困難になるしかない。
— うえぽん (@kaorurmpom) April 21, 2019
上記以外にも様々な意見がありましたが、全体的に学生を心配する声が多い印象を受けました。
新卒採用が通年化されると、学生は「自分のキャリアを自分で切り開く力」が求められます。
そして企業は、「自社のキャラや個性をアピールする力」が求められます。
良くも悪くも「他社と同じ」ではいかなくなるのです。
これから必要なのは、自社のブランディングやアピール力ではないでしょうか。
www.rs-lab.jp/20190426/_4">今後求められる採用戦略
これまでの新卒採用は、雑な表現をすれば、決められたルール通りにやっていればよかった部分はあります。
こまかく経団連がルールを定めていたからです。
しかし通年化されると、これからは自社で全て計画を立て、戦略を練らなければいけません。
「どのタイミングでどのように採用活動を進めればいいのか」だけでなく、必要なのは、「どうやって求職者にアピールしていくか」です。
このご時世、広告費用の投資先は、ナビサイトだけでなく、SNSやネット広告を活用したり、社員を巻き込んだり、採用サイトを使ったり、方法は沢山あります。
本当の意味で、今の時代に合った採用を、自社に合った採用を、自分たちで考えていきましょう!
以前から、新たな採用手法として『採用サイト』を使った攻めの採用を私たちは推進しています!
もちろん、一概に採用サイトが最善だとは言えないので、各媒体やリスティング広告を含めたPR方法をご提案しております。
高額な求人広告にお金をかけたり、効果の薄い媒体に広告を垂れ流しにしている企業様は、今こそ見直しのチャンスです。
これを機に、一から自社の採用を見直し採用勝ち組を目指しませんか?
何か不安やお困り事などございましたら、一度ご相談ください!
そういえば、先日Indeedからも新卒向けのサービス『Indeed就活』がリリースされていましたね(´-`).。oO
以上が、私が新卒採用の通年化を受けて思ったことや、今後の予測などをお伝えしました。
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