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ソーシャルスタイル理論に基づく4つのタイプとは!?

公開:2024年10月21日
更新:2024年10月21日

目次

第1章:ソーシャルスタイル理論とは?

ソーシャルスタイル理論は、コミュニケーションスタイルを感情と意見の強弱に基づいて4つのタイプに分類する理論です。1960年代にアメリカの産業心理学者デイビット・メリル氏とロジャー・レイド氏によって提唱されました。この理論は、人々の特徴や考え方を理解する手段として活用されています。
これらのタイプを理解し、適切なポジションや役割に配置することで、組織のパフォーマンスを最大化できます。

 

第2章:ソーシャルスタイルの4つのタイプ

4タイプを「感情」と「意見」の観点で分けると上記のように分類されます。
以下それぞれのタイプの特徴や強み、弱み、そして職場での活用方法に関してまとめましたので詳しく見ていきましょう!

アナリティカルタイプ: (Analytical): 分析的な解析的な

【特徴】

淡々としたタイプで、感情表現や自己主張は控えめ。

論理的で計画的に仕事をこなす。

活用方法:

分析や研究、プロジェクト管理などの職種で重宝される。

データに基づく意思決定が得意。

アナリティカルタイプの強み:

常に冷静で、データの収集や分析が得意: 論理的なアプローチで問題を解決します。

思慮深く、他者の意見の取り入れが上手: 周囲の人々と協力しやすいです。

何事も論理的に考えるため、周囲に振り回されない: 冷静な判断力があります。

アナリティカルタイプの弱み:

理屈っぽく、団体行動が苦手: 自己主張が控えめで、チームでの活動が難しいことがあります。

データを重視するあまり、決断に時間がかかりがち: 慎重に考えるため、決定に時間がかかることがあります。

エミアブルタイプ: (Amiable): 親切な、感じの良い

特徴:

周囲の人間関係を最優先に考え、自己主張は控えめ。

サポート役としての適性が高い。

活用方法:

人事や人材開発など、人々との関係性を築く仕事に向いている。

エミアブルタイプの強み:

共感力がある: 周囲の気持ちに敏感で、他人の話に耳を傾けることが得意です。

忍耐力がある: 穏やかで我慢強く、困難な状況でも冷静に対処します。

教えるのが上手い: 優しさと理解をもって他人をサポートすることができます。

エミアブルタイプの弱み:

自己主張が控えめ: 自分の意見をはっきりと伝えることが苦手です。

決断に時間がかかる: 選択肢を慎重に検討し、決断を下すまで時間がかかることがあります。

ドライバータイプ:(Driver): 駆動力や推進力がある

特徴:

自己主張が強く、エネルギッシュ。

リーダーシップの気質があり、結果を重視。

活用方法:

経営者やリーダーとしての仕事に向いている。

チームを引っ張る役割を果たす。

ドライバータイプの強み:

常に冷静で、戦略を立てるのが得意: 感情を抑え、合理的に物事を進めることが好きです。

決断力に優れ、意思決定が早い: プロセスよりも結果を重視します。

意志が強く、周囲の意見や環境の影響を受けにくい: 自己主張が強いです。

ドライバータイプの弱み:

指示されることを嫌い、周囲のペースに合わせるのが苦手: 自分のやり方を優先します。

自己主張が強く、相手の話を遮りがち: コミュニケーションで相手の意見を尊重することが難しいことがあります。

エクスプレッシブタイプ: (Expressive):表現力豊かな

特徴:

感情表現が豊かで、社交的。

アイデアを提案し、人々を巻き込むことが好き。

活用方法:

営業やカスタマーサポートなど、顧客と直接関わる職種で活躍。

チームに新しい風を吹かせる役割。

エクスプレッシブタイプの強み:

発想や創造が得意: 新しいことを好み、柔軟な発想を持っています。

意思決定が早く、細かいことを気にしない: 行動力があり、大局的な視点を持って物事に取り組みます。

面倒見が良く、周囲のモチベーションを上げる: チームの盛り上げ役として活躍します。

エクスプレッシブタイプの弱み:

直感的に行動するため、意見がぶれるとがある: 気分によって意見が変わることがあります。

楽しさを重視するあまり、時間や予定にルーズになりがち: 細部の管理が苦手です。

 

第3章: ソーシャルスタイル理論を“採用”に活用する方法

採用担当者や人事担当者、経営者がソーシャルスタイル理論を活用する際のポイントをご説明します。ソーシャルスタイル理論を活用することで、相手のスタイルに合わせたコミュニケーションを取ることができ、円滑なコミュニケーションが実現します。採用担当者や人事担当者、経営者が理解し、適切に活用することで、採用面接や人事面談の効率向上につながることでしょう。

1. ドライビング:

□ドライビングタイプは迅速かつ合理的に仕事を進める傾向があります。
□感情表現はあまり強くなく、ビジネスライクな性格です。
□リーダーシップのある経営者に多いタイプです。

【採用面接時の際のポイント💡】
ドライビングタイプは質問に対して合理的な回答を求めることが多いため、具体的な事例や経験を挙げて説明してください。
また意志が強く、決断力に優れているため、面接での意思決定能力を評価しましょう。
シナリオベースの質問を通じて、求職者がどのように判断するかを探ってみてください。
また注意する点としては指示されることをあまり好まないことがあるため面接での指示を避け、自分からアクションを起こす姿勢を評価しましょう。そして相互の腹の探り合いが苦手なため、情報開示などは早い段階ですることがおすすめです

2. エクスプレッシブ

□エクスプレッシブタイプは周りから注目されることを好む傾向があります。
□感情表現が豊かで、トレンドに敏感です。
□賑やかなムードメーカーに多いタイプです。

【採用面接時の際のポイント💡】
エクスプレッシブの求職者に対しては、話に相槌を打ってほめると、気持ちよく話をしてくれます。また自社の説明をする際に、情熱的に話すことでモチベーションを高めることができます。
また、感情が表情に出やすいタイプのため、感覚的な思いつきで話をすることがあるため話の経緯や具体的な背景などを深堀りすることが重要です。

3. エミアブル

□エミアブルタイプは周囲の気持ちに敏感で、組織全体の調和を重視します。
□聞き上手で親しみやすい性格です。
□穏やかな気配り上手に多いタイプです。

【採用面接時の際のポイント💡】
エミアブルの求職者に対しては、穏やかな態度で接することが大切です。
会話を通じて相手に寄り添うような雰囲気を作り、安心感を持たせましょう。
またこのタイプは相手に合わせることが得意なため、共感的な会話を重視し、求職者の話に共感を示し、サポート役に回る姿勢を示すことで、信頼感を築ることができます。

4. アナリティカル

□アナリティカルタイプは周囲を観察・分析する傾向があります。
□普段は感情を表に出さず、客観的な事実に基づいて選択します。
□マイペースで自立心が強い人が多いタイプです。

【採用面接時の際のポイント💡】
アナリティカルは、考えてから話をし、すぐに打ち解けるよりも一定の距離を置きながら時間をかけて少しずつ相手を理解していくタイプです。一見物静かで反応の薄い印象を与えますが、自身の関心の高い分野では熱意や意見を持っていることが多いのも特徴です。面接などでは大人しく相手の話を聞いていることが多く、あまり自分の意見や気持ちを表情や言葉で表に出さない傾向があります。自身の関心の高い分野に対して熱意を持っているタイプのため面接官は、その熱意を引き出す質問を意識してください。「なぜこの職種に興味を持ったのか?」や「過去のプロジェクトでどのような課題に取り組んだか?」など、具体的な質問を通じて深堀りしてみましょう。

 

第4章: ソーシャルスタイル理論を“仕事”で活用するメリット

1. チームで長所を伸ばし合える:

タイプごとの良さを生かしながら、チームで活動することで、お互いの成果を最大化できる。
タイプごとの適切な業務分担を考える際に参考になる。

2. チームで短所を補強し合える:

苦手なことを得意とする人を見つけることで、ストレスを減らし、得意な人がサポートすることで、全体の負担が分散される。

3. コミュニケーションの改善:

ソーシャルスタイル理論を理解することで、他人のコミュニケーションスタイルを把握できます。
これにより、相手のニーズや好みに合わせた適切なコミュニケーションを行えるようになります。

4. リーダーシップの戦略的選定:

チームのメンバーのソーシャルスタイルを理解することで、リーダーシップスタイルを適切に選定できます。
例えば、ドライバータイプのメンバーには目標を明確に示し、エミアブルタイプのメンバーにはサポートを提供するなど、個々のニーズに合わせたアプローチが求められます。

5. 採用活動の改善:

採用担当者は、ソーシャルスタイル理論を活用して候補者の適性を判断できます。
面接やアセスメントの際に、候補者のコミュニケーションスタイルを観察し、適切なポジションに配置できるようになります。
6. チームビルディングとモチベーション向上:
チームのメンバーがお互いのソーシャルスタイルを理解することで、協力関係を築きやすくなります。
チームのモチベーションを高め、パフォーマンスを向上させる効果があります。

 

第5章:まとめ

以上のように、ソーシャルスタイル理論は人々のコミュニケーションスタイル4つのタイプに分類することができ、それぞれ特徴があり、採用面接時に理解することで円滑なコミュニケーションを図ることができます。
是非、これらを採用面接や職場でのマネジメントに活用してみてください。

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