最近注目されている「タレントアクイジション」って何？

公開：2024年9月3日
更新：2024年9月3日

第1章: タレントマネジメントとは

タレントマネジメントは、優秀な人材の獲得に向けて戦略的に採用活動を行う手法です。従来のリクルーティングとは異なり、「待ち」から「攻め」の採用姿勢を取ります。具体的には以下のステップで進めていきます。

□採用計画・戦略の立案:

自社の将来から逆算して、会社を担うタレント（優秀な人材）を定義し、人事戦略を構築します。

□組織体制の把握とタレント要件の共有:

組織図を理解し、タレント要件を明確にします。

□採用ブランディングの強化:

SNSや企業評価サイトを活用して、採用ブランドを構築します。

□タレント要件の詳細定義:

欲しいタレント人材を詳細に定義し、適切な採用手法を選定します。

□採用候補者との関係構築:

迅速な面談調整やビデオ面談を通じて、候補者との関係を強固にします。

□採用改善の指標の形成と分析:

データをもとに採用プロセスを改善します。

□タレント人材定着支援:

オンボーディングを通じてタレント人材の定着をサポートします。

第2章タレントマネジメントの重要性

第3章: タレントマネジメントの種類と主な管理項目

タレントマネジメントには包括的タレントマネジメントと排他的タレントマネジメントの2つの種類があります。また、管理項目には年齢や性別、能力、スキル、価値観、業務実績などが含まれます。
包括的タレントマネジメントと排他的タレントマネジメント
① 包括的タレントマネジメント:
企業全体の人材戦略に基づいて、組織全体のタレントを管理します。
【主な管理項目】
・基本情報: 年齢、性別、住所、所属、役職などの属性情報。
・キャリア情報: 学歴、職歴、所属履歴などの経歴情報。
・能力・スキル情報: 従業員のスキルや能力に関する情報。
・行動・マインド情報: 行動パターンや価値観、志向性などの情報。
② 排他的タレントマネジメント:
特定の部門やプロジェクトに焦点を当てて、限られた人材を管理します。
【主な管理項目】
・プロジェクト人材のアサイン: 特定のプロジェクトに必要なスキルを持つ人材をアサインします。
・専門職の育成: 特定の専門職や技術分野の人材を育成します。
・キャリアパスの設計: 専門職のキャリアパスを構築し、成長をサポートします。

管理項目の重要性
■基本情報: 従業員のアイデンティティを表す情報であり、正確さとセキュリティが求められます。
■キャリア情報: 配属先や研修カリキュラムの決定に活用され、適材適所の配置を実現します。
■能力・スキル情報: スキルを持つ人材を適切に評価し、業務効率を向上させます。

タレントマネジメントに取り組むことで、以下のようなメリットが得られます。

① 人材配置の最適化:
タレントマネジメントでは、各従業員の適性や能力、キャリア志向を把握できます。
これに基づいて適切なポジションや役割を任せることで、適材適所の人員配置が実現できます。
② 生産性の向上:
適材適所の配置により、各従業員の業務パフォーマンスが高まります。
これは業務全体の効率を向上させ、生産性を高める効果をもたらします。
③ 経営人材の獲得:
タレントマネジメントを通じて、経営人材の要件を明確にします。
社内で経営人材を育成できるため、外部からの採用費用を抑えることができます。
④ 従業員エンゲージメントの向上:
各従業員の適性や能力、志向に合わせて最適な教育や配置を行うことで、エンゲージメントを高めます。
長期的な活躍や離職防止にも寄与します。
⑤ 採用力の強化:
タレントマネジメントは、人材データを把握できる点があります。
これにより、適切な採用戦略を立て、必要な人材を速やかに確保できます。

タレントマネジメントを実践するためには、以下の方法を検討してみてください。

人材評価とフィードバック:
定期的なパフォーマンス評価を行い、従業員の成果や成長を評価します。
フィードバックを通じて、強みや改善点を共有し、成長を促進します。
キャリア開発プランの策定:
各従業員のキャリアパスを明確にし、スキルや経験を積む機会を提供します。
キャリア開発プランは、個々の目標や志向に合わせてカスタマイズされるべきです。
継続的な教育とトレーニング:
スキルアップや専門知識の向上をサポートするために、継続的な教育プログラムを提供します。
オンライン学習やワークショップ、セミナーなどを活用しましょう。
ダイバーシティとインクルージョンの推進:
多様性を尊重し、すべての従業員が活躍できる環境を整備します。
インクルーシブな職場文化を築り、多様なバックグラウンドを持つ人材を受け入れます。
これらの実践方法を組み合わせて、タレントマネジメントを効果的に実施しましょう。

第６章：タレントマネジメントの成功要因

タレントマネジメントを成功させるためには、以下の要因が重要です。

経営層のコミットメント:
タレントマネジメントの成功には、経営層の積極的な関与が不可欠です。経営層がタレントマネジメントに対して重要性を理解し、リーダーシップを発揮することで、従業員も参加意欲を高めます。

従業員の参加と協力:
タレントマネジメントは組織全体で行われるべき活動です。従業員一人ひとりが自身のキャリアや成長に対して意欲を持ち、積極的に参加することが重要です。
透明性を保ち、従業員とのコミュニケーションを大切にしましょう。

データドリブンなアプローチ:
タレントマネジメントは、感情や主観ではなくデータに基づいて行うべき活動です。
従業員の能力や成果を客観的に評価し、適切な人材配置や育成を実現します。

継続的な改善とフィードバック:
タレントマネジメントは進化するプロセスです。定期的な改善とフィードバックを取り入れ、適切に調整していくことが成功への鍵です。

これらの要因を意識しながら、組織のタレントマネジメントを効果的に実施しましょう。

第７章：タレントマネジメントへの取り組み状況

「タレントマネジメントに取り組んでいるか」については44.7%の企業がタレントマネジメントに取り組んでいることがわかりました。一方で36.2%の企業は取り組んでいないこともわかりました。

タレントマネジメントシステムの導入目的・用途で最も多かった回答は「人材の適正評価（53.4%）」でした。
次いで「計画的な人材育成」「人材のスキル管理」が同率の50.8%「人材の適正配置（48.7%）」という結果でした。

タレントマネジメントに取り組む上で感じている課題を質問したところ、最多意見は「データの管理部署がバラバラでデータ収集が煩雑（37.7%）」でした。次いで「データの管理システムがバラバラでデータ収集が煩雑（32.5%）」、「データを扱える人材が属人化し迅速にデータが取れない（27.2%）」、「項目名／入力形式がバラバラでデータの整理・加工の工数が発生（23.7%）」と人事データの可視化・管理に関する意見が多く集まりました。

出典：jinjer株式会社「タレントマネジメントの実施状況に関する実態調査」

まとめ

タレントマネジメントは、優秀な人材を獲得し、育成し、定着させるための重要なアプローチです。経営戦略と連動させ、持続的な人材獲得を実現しましょう。

私たちは、Indeedのシルバー代理店です！
採用に関してお悩みがあれば、是非1度 採用戦略研究所にご相談ください。

■お問い合わせ先
株式会社採用戦略研究所
大阪府大阪市北区豊崎2-7-9　豊崎いずみビル 9F
TEL：06-4300-7120　　MAIL：share@rs-lab.jp
  公式Facebook　　　  公式Twitter