アルバイトスタッフを定着させるには?原因と対策まとめ
公開:2018年7月30日
更新:2019年7月23日
アルバイトスタッフの短期離職に悩む採用ご担当者様は多いのではないでしょうか。
せっかく採用できても、アルバイトスタッフが定着しなければ、その分お店側の負担も大きく、機会ロスに繋がる可能性も。
そこで今回は、『アルバイトスタッフの定着』について、特に入社してすぐ辞めてしまう短期離職の対策についてお伝えしていきます!
目次
アルバイトスタッフが定着しないデメリット
アルバイトの定着率が悪い場合、お店側にはどういったデメリットがあるのでしょうか。
まず1つ目は「余分な採用コストがかかること」。
アルバイトスタッフを採用するも、すぐ辞めるという悪循環が続くと、採用コストが膨れ上がってしまいます。
また、そのたびに求人を掲載していると、常に募集をかけているお店だと思われ、求職者からの印象もよくありません。
アルバイト採用にも悪い影響を与えかねません。
そして2つ目のデメリットは、「企業全体の売上が下がる」こと。
アルバイトの定着率が悪くなることで、毎回新たに入社した新人にイチから仕事を教え直さねばならず、店舗全体のサービスの質が落ちてしまう可能性があります。
そしてサービスの質が落ちることで、最悪の場合お店の利用者も減ってしまうことも考えられます。
スタッフが定着しないことによって、採用にも売上にも悪影響が及ぶ可能性があり、人材定着は店舗経営をする上で重要な課題であると言えます。
アルバイトスタッフが定着しない理由
では、実際のアルバイトの離職率はどのくらいなのでしょうか。
ディップ総合研究所が行った『アルバイト・パートスタッフの離職によるアンケート調査』の結果をご紹介します。
全体の約4割にあたる人が「直近3年以内に、長期就業前提の仕事の離職経験がある」と回答しています。
また、「離職したタイミング」に関して、半年以内に離職した人の割合は、全体の23.3%(学生は38.8%、若年フリーター層は20.2%)です。
このことから、学生の「1ヶ月未満」「1ヶ月~3ヶ月未満」「3ヶ月~半年未満」の離職が圧倒的に多く、学生アルバイトの早期離職が深刻化していること分かります。
また、同調査の離職理由として以下のものが挙げられていました。
- 上司、同僚などの職場の人間関係や雰囲気がよくなかった/自分に合わなかった
- 仕事自体にやりがいや楽しさがなかった
- 上司、先輩から理不尽な指摘や指導があった
- シフトや休みが希望どおりにならないケースが多かった
仕事内容が合わない、シフトが思い通りにならないなどには、初めの段階で企業とアルバイトとの間にミスマッチが生じていることが考えられます。
採用後に担当してもらう業務についての詳細や、シフトの決め方などを、採用前にしっかりと告知しておくことで短期離職は防げます◎
バイトスタッフを定着させるポイント
採用時と、入社後に出来る対策をそれぞれご紹介します!
採用時に出来る2つの対策
<採用時の説明と情報開示>
アルバイトを採用する際、しっかりと労働条件を明示しなければならない決まりになっています。
しかし実態は、流す程度の説明や、難しい言葉で書かれた文書を提示し「読んでおいて」という企業様も多数。
出来る限り、初めてのアルバイトスタッフにも分かるように、1つ1つ丁寧に説明してあげると良いでしょう◎
説明したつもりで伝わっていない場合は、採用後に『こんなの聞いてなかった』とミスマッチに繋がる為です。
<自社と価値観が合う人を採用する>
これに効果的であるとされるのが、「リファラル採用」です。
リファラル採用とは、社員に人材を紹介してもらう採用方法のこと。
企業のことをよく理解した社員の紹介のため、企業に適した人材を採用できる可能性が高い採用手法の一つです。
ある調査では、求人/求職サイトは離職率が22.1%なのに対し、リファラル経由の採用者の離職率はわずか6.8%であり、リファラル採用の離職率が低いとのデータも公表されています。
アルバイト採用においてリファラル採用が強い理由として、学生層のアルバイトは「仲間と楽しく仕事をしたい」と考えている場合が多いから。
友達が働いている職場ということで、紹介された時点での信頼感もありますし、友達と同じ職場で働けることで離職率もグッと下がります。
採用後に出来る4つの対策
<まずは仕事の楽しさを知ってもらう>
「自分でもできそう!」と思えるような簡単な業務から任せて、モチベーションを維持しましょう!
入社してすぐの頃は、任せられる業務が少なく、放置気味になってしまいます。
仕方のないことではあるのですが、簡単な作業を見つけて、出来るだけ仕事を振ってあげるように心がけるだけでも違います◎
<フォローやケアを怠らない>
業務を任せることが出来なくても、細かな気配りで迎え入れることが大切。
疎外感や孤独感を与えないよう声掛けをして、不安を払拭してあげましょう◎
<コミュニケーションをとる>
一言の「ありがとう」に救われることも、あります。
スタッフ同士のコミュニケーションを活発にし、仲間の一員であることを伝えましょう!
<シフトにも配慮>
学生のアルバイトスタッフだと、学校やサークル・部活動の予定、
主婦のアルバイトスタッフは、子どもや家庭の用事などと調整しながらシフトを出しています。
固定性のシフトでない限り、スタッフのプライベートの予定を考慮して、シフトを組みましょう。
採用前に、希望のスケジュールをヒアリングしておくと、他のスタッフとの調整に役立ちます。
どのくらい働きたいのか(稼ぎたいのか)、どんな働き方を希望しているのかを聞くこと、
シフトの提出時期や決定時期など伝えられる情報はあらかじめ伝えておくと、シフト面での不満は軽減できます。
また、こんな調査結果もあったのでご紹介!
(引用:アンレポート )
どの程度の業務を教えるといいのか、さじ加減が難しいところではあります。
教えすぎない・放置しすぎないよう育成するには、新規スタッフの育成マニュアルをつくることがオススメです。
少しづつ出来ることを増やせるようなマニュアルがあると、今後の人材育成(定着)も効率的になります!
最初は負担になりますが、スタッフ管理をしっかり行えるので費用対効果は高いです。
【まとめ】最後に
今回のブログのポイントをまとめました!
- 人材定着は、店舗経営の上で重要な課題
- スタッフを定着させることで採用コストの削減に繋がる
- 特に学生スタッフに短期離職が多い
- 採用時に情報を開示しておくことで、定着する人材を採用
- バイトスタッフにも「リファラル採用」が効果的
- 入社してすぐに「教えすぎない」「放置しすぎない」ことが大切
- マニュアル作成で、効率的に人材育成
アルバイトスタッフが入社してすぐ離職しないために、まずは自社に合った人材を採用することが大切です。
自社に合った人材を採用するために「入社前にしっかりと情報を明示すること」「新しい採用手法を取り入れること」がポイントです。
難しい言葉で情報を明示するのではなく、わかりやすく説明し、更にリファラル採用で既存のアルバイトの友人を取り込むことで、早期退職を防ぐことができる可能性が高くなります。
学生の夏休みが始まり、アルバイトの大量募集をかける企業も増えてくると時期となりましたが、本記事を参考にアルバイトの早期離職を防いでいって頂ければ幸いです。
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2018年5月、採用戦略研究所に入社。
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