今、「ミドル世代」の採用がアツイ!!2つの理由
公開:2018年07月18日
更新:2019年10月10日
近頃、転職活動を始めるミドル世代(30代後半~50歳前後)が急増しています。
これは、人材不足を解消する大きなチャンス!!
そこで、当記事では「ミドル世代の転職が増える理由」と「ミドル世代を採用するポイント」をご紹介します。
- ・ミドル世代ってどんな人たち?
- ・何となく採用ターゲットを若手にしぼっている
- ・母集団形成が上手くいっていない
- ・採用したいけど、やり方が分からない
上記のお悩みを抱える皆様、是非ご参考ください。
ミドル世代の採用で人手不足を解消しましょう!
目次
ミドル世代ってどんな人?
人材採用において、年齢の区切りは下記のように分けられます。
ただし、明確な定義はありませんので目安程度にご覧ください。
- ●「若手(ヤング)」世代:34歳以下
- ●「ミドル」世代:30代後半~50代
- ●「シニア」世代:55歳以上
真ん中の「ミドル」にあたる方々は、就職氷河期世代とも呼ばれています。
この世代は、バブル崩壊後の1993年から2005年に就職した世代で、当時、有効求人倍率は1倍を下回る超買い手市場でした。
求人の募集人数より就職希望者数が多く、「就職したいのに出来ない人」が多数いた時代です。
なぜ35歳以上の人材が仕事探しに熱心なの?
今、ミドル世代の人材が転職市場に多数流入しています!
何故このような事態が起きているのか、雇用側と労働側それぞれの観点からご説明していきます!
大手企業から大量に人材が流出
(引用)Yahoo!ニュース
大手企業を中心に、35歳以上を対象にした大規模な早期退職者の募集が行われています。
なんと、2019年1月から9月の間だけで募集された早期退職者は、上場企業27社で合計1万342人に及びます。
2019年、既に1万人の早期退職者が募集されている
早期退職者を募っている会社は、電子機器メーカーや、製薬会社、アパレル関連の会社など。
業績不振や将来を見越した人件費削減などが主な理由だと考えられます。
実際、売上が好調な会社でも大胆に早期退職者を募集する会社がありました。
バブル期に大量採用した40代~50代の社員が多く、企業の年齢構成比の見直しが目的のようです。
外部から人材を呼ぶことで、組織の代謝を高める狙いもあるようです。
(参照記事:2019年1月-9月に上場企業27社が希望・早期退職を募集、人数が6年ぶりに1万人超)
人材を流出させる企業の事情
これまでは60歳で定年を迎えていましたが、最近では定年後も働く人が増えています。
今年の5月には、「70歳まで従業員を雇用する努力義務」が発表されました。
特に年功序列の企業にとっては、人件費の負担が重くのしかかっています。
年次の高い人に給与を支払うよりも、同じ費用で複数の若手を採用したいというのが企業の本音でしょうか。
こうした背景から、転職市場に多数の中高齢者の人材が流入しています。
働き手の事情
家族のため、自分の老後の為、資金が必要な30代。
次は、ミドル世代の働く環境をご紹介していきます!
ミドル世代を取り巻く労働環境
ミドル世代、特に就職氷河期世代の方は、バブルが崩壊した後の不景気な時代に就職しました。
超採用難だったため希望する雇用形態につけず、現在も非正規雇用やフリーターで働いている方が多数。
政府も、本格的に「就職氷河期世代の就職支援」に乗り出しています。
国の取組に関して、詳細は内閣府のHPをご覧ください。
➡内閣府 HP「就職氷河期世代支援プログラム」
ミドル世代の就業意欲
引用:PR TIMES
お金の為、生活の為、充実させる為、働かざるを得ないというのが本音。
35歳から44歳でフリーターとして働いている理由は、「正社員として雇ってくれるところがなかった(19.9%)」、「家庭の事情(19.6%)」、「正社員としての仕事がなかった(17.5%)」等です。
ほとんどが自分の意志ではなく、外部要因による理由です。
※参照:『フリーターの意識・就労実態調査』/マイナビ
正社員としての仕事探しに意欲的な方が多いのが、「ミドル世代」というわけです!!
ミドル世代を採用するにはどうすれば?
人手不足に悩む企業にとっては、ミドル世代は採用の大きなチャンスです!
ミドル世代の具体的な採用方法をお伝えしてきます。
求人を作る上でのポイント
上記グラフは、先週(2019年10月2日~10月8日)転職サイト「リクナビネクスト」内で多く検索されたキーワードです。
7位「40代」、9位「50代」、16位「30代」とミドル世代に当たる方の求人が多数検索されていることが分かります。
ちなみに、「20代」は37位、「第二新卒」は43位でした。
若者よりも30代以上の方が転職サイトを多数利用しているといえます。
ミドル世代を採用するには、ターゲットとなる年代を求人原稿に記載しておくと効果的◎
また、就職氷河期世代の採用を行う企業が今後も増えることから、「就職氷河期世代」等の記載も有効でしょう!
他にも「ミドル世代活躍中」や「積極採用中」と記載する求人が増えています。
ミドル世代を採用している企業の実態
引用:シニアガイド
上記グラフは、ミドル採用を実施している企業の採用実績に関する調査結果です。
7割以上が「役職なし」での採用で、部長以上の採用実績は15%にとどまっています。
「ミドル世代を採用したい!」というよりは、「採用対象年齢をミドルに引き上げる企業」が増えています。
若者に限定せず、対象をひろげて採用活動を行うことが人材確保を成功させるコツだと言えます。
【まとめ】当記事の要点
今回のブログのポイントをまとめました!
- ・就職氷河期に社会に出たミドル世代の転職が急増
- ・お金が必要なミドル世代は就職に意欲的
- ・ミドル世代の採用でも7割以上が「役職なし」
- ・若者に限らず、対象年齢を引き上げるのが人材確保のポイント!
人材不足が深刻な今日この頃。
大手企業から人材流出しているミドル世代が、採用の大きなチャンスです!
改めてペルソナ設計(採用ターゲットの見直し)を行い、人手不足を解決しましょう。
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