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新入社員が感じる入社後のギャップとは

作成日:2018年4月17日
更新日:2019年6月18日

厚生労働省の調査によると、なんと新入社員の3割が3年以内に離職しています。

※参考データ:厚生労働省『新規学卒者の離職状況』
1年以内:11.5%(平成29年度就職者)
2年以内:21.9%(平成28年度就職者)
3年以内:31.8%(平成27年度就職者)

なぜ新卒で入社した人がすぐに辞めてしまうのでしょうか。
それには「入社後のギャップ」が大きく関係しているのです。

そこで今回は、「新卒社員が感じる入社後のギャップ」についてお話していきたいと思います!

目次

入社後すぐに退社時期を想定している新入社員は24.4%

@人事編集部が行った、今年4月入社の新入社員を対象としたアンケート調査結果によると、「具体的な退社時期を想定している」と回答した人が24.4%にものぼっています。
4人に1人が、5年以内に会社を辞める前提で入社しているということになります。

そして、その理由として、

  • キャリアアップしたいから(23.6%)
  • 理想とのギャップ(15.7%)
  • 残業、休日出勤が多い(14.7%)
    等が挙げられています。

特に1年未満の退職者は、入社前後のギャップから辞めることを決めた人が多いようです。
そもそも1社に長く務める考えが薄れてきており、退職者が増えているからこそ、1年未満の退職者は減らしたいところ。
夢を持って入社した新入社員が、入社前後でギャップを感じネガティブな退職してしまわないよう、ギャップへの対策は重要性を増しています。

入社企業の退職想定時期

(引用)@人事「あなたはいつ頃会社を辞める予定ですか?」

では、退職する理由にもなっている「理想とのギャップ」とは一体なんなのでしょうか。

入社前後にギャップを感じたと回答した人は7割以上!

株式会社アーキジャパン『「入社前・入社後のギャップ」に関する調査』によると、入社前後でギャップを感じた人は78.2%。
8割近い人が、入社前後でギャップを感じているという結果に。

(引用)「入社前・入社後のギャップ」に関する調査

その中でも、対策が必要な「悪いギャップ」として、以下のものが挙げられていました。

  • 拘束時間(25.5%)
  • 仕事にやりがいを感じられない(25.1%)
  • 人間関係(19.9%)
  • 給与(17.7%)
  • 休日(7.9%)
  • その他(3%)

入社後の悪いギャップとして「拘束時間」が最も回答数が多いです。
まだ効率的な業務の仕方が身についていない新卒・第二新卒の方には拘束時間が長く感じたり、想像していたよりも地味な作業ばかりでやりがいを感じられないと、ギャップを感じる方が多いようです。

入社前に、具体的な数字で、求職者に情報を開示することで、悪いギャップは減らせそうです。
“入社してもらいたいから”とウソの情報を伝えたり、見栄を張ってしまったり、虚偽の情報を伝えてしまうことは、入社前後のギャップに繋がります。
採用したいから、と思っての行動が、自社の採用活動に悪影響を与えてしまっていては本末転倒です。

早期退職を防ぐには、『求人原稿で正しい情報を伝えること』、面接では『文字で伝えられない情報をよりクリアに求職者がイメージできるレベルで伝えること』、また選考中に『職場見学や社員との交流の場などを設けること』も効果的でしょう◎

 

(引用)「入社前・入社後のギャップ」に関する調査

「やりがい」とは一体なにか?

悪いギャップの原因2位の「やりがい」を感じてもらうために、できることは何でしょうか。
同調査内の「やりがいを感じる項目を教えてください」に対する回答では、

  • スキルアップしている実感(34.1%)
  • 給与(29.1%)
  • 専門性の高さ(19.3%)
  • 家族や友人に自慢できる仕事(11.5%)
  • その他(6%) という結果になっています。

「スキルアップしている実感」と「給与」が上位になっていることから、成長できる環境であること・しっかりとした評価制度があることが、新入社員のやりがいにつながるのではないでしょうか。

最初はすぐに戦力とならない新入社員こそ、「自分自身の存在価値」や「自己成長」を感じにくいです。
「些細なことでも褒めること」、「密なコミュニケーションをとること」等が、新入社員の自己肯定感に繋がります◎

(引用)「入社前・入社後のギャップ」に関する調査

【まとめ】「悪いギャップ」を感じさせないためには「周囲のサポート」が必要!

いかがでしたか?
新入社員が感じている入社前後のギャップについて知って頂けたかと思います。
新入社員として同じ職場で働いている社員の中にも、もしかしたら「悪いギャップ」を抱えているかもしれません。

しかし、慣れない環境ですぐに効率的な仕事をするのは難しいところ。
そこで重要になってくるのが「周囲のサポート」です。
「新入社員の方がなにか悩んでいるみたい…」
「新入社員の子が仕事のやり方がわからずに困っている…」
など、見かけたときにすぐに周りがサポートしてあげることが大切です。
そして、周囲がサポートしやすいような環境づくりも重要で、普段から職場の方の声掛けなどを積極的にしていくことが「周囲のサポート」を充実させるカギになるのです。

組織力を強化し、チームで新入社員を育てるという感覚が定着すれば、新入社員も辞めにくい(辞めたいと思いにくい)環境を作れそうです◎

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< プロフィール >

採用戦略研究所ライター高田

ライター 高田 ゆかり
採用戦略研究所

2018年8月から採用戦略研究所でインターンシップを経験。
その後、2019年4月に新卒入社しました!
普段は在宅勤務が多いですが、取材の同行にも行ったり、月に数回は会社にも行きます。
求人の原稿を作ったり、このブログの画像も作ったり、いろんなことに挑戦中です!

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