女性が働きやすい会社ってどんな会社?
公開:2017年11月21日
更新:2019年07月01日
女性活躍!女性推進!などが謳われていますが、本当に女性は働きやすくなっているのでしょうか。
当記事では、働く女性自身が感じている『女性活躍』についてをお伝えします。
『女性が働きやすい職場作り』にご参考くださいませ。
今、全労働者の約半数(43.7%)は女性の労働者が占めています。
性別で評価・判断するよりも、平等な視点でみんなが活躍できる会社の方が、自社の成長にも繋がります◎
※厚生労働省のデータによる(平成29年度の労働力人口:6,720万人 うち女性2,937万人)。
目次
働く女性が感じる「理想と現実のギャップ」
約半数の女性が、理想と現実にギャップを感じているという調査結果が出ています。
特に30代~40代の方にその傾向が強く、半数以上の人が「かなり、もしくは少しギャップがある」と回答しています。
回答者の年代別の割合は、
●20代が47.5%
●30代~40代が54.2%
●50代~60代が39.3%
となっています。
30代から40代は、仕事も家庭も忙しくなりがちな年代であり、そこに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
自分のキャリアや人生の悩みを抱えやすいタイミングであり、会社に対するギャップだけでなく自分自身の中で理想と現実にギャップを感じている人も多そうです。
※株式会社パソナグループが現在就業中の女性に対し行った『女性活躍推進に関する調査』の結果による。
働く女性が考える理想の働き方とは?
同じく、同調査によると「理想の働き方」として以下のものが挙げられていました。
- 結婚や子育てと両立して働く(24.7%)
- 一般職として働く(21.7%)
- 個人事業主として働く(10.7%)
- 専業主婦として生きる(9.3%)
- 会社でスペシャリストとして働く(8.4%)
- 会社の管理職、役員として働く(6.7%)
- 就業形態を変えて働く(4.5%)
- 現段階では想像できない(4.2%)
- 親の介護と両立して働く(2.9%)
- その他(2.5%)
- 起業家として働く(2.4%)
- フリーターとして生きる(0.8%)
- 派遣社員として働く(0.7%)
- 契約社員として働く(0.6%)
「結婚や子育てと両立して働く」ことを理想としている女性が多いことがわかります。
そしてそれに続き、「一般職として働く」という回答が多く見られました。
同じ項目を男性にも調査してみると、全く違う結果になりそうですね。
ここで重要なのは、『女性もみんな求めていることが違う』ということ。
「女性だから家事をする」時代ではなくなってきましたが、「女性だから両立しなければならない」時代でもないと思っています。
働きたい女性に対して家事や育児の負担を押し付けるのも違いますし、働くことを重視していない人に、『女性活躍』を押し付けるのもよくないのではないでしょうか。
(´-`).。oO(多様化・ダイバーシティは「意見の多様化」です)
その根拠として、「管理職」への意欲が女性の中でも割れています。
次項で詳しくご説明しています。
「管理職」に対して消極的な女性の意見
まずは、「管理職」対して消極的な女性の意見をご紹介。
以下のグラフは、正社員で総合職として働く女性に「管理職への意向」を聞いたものです。
50代以下の人達を中心に管理職に対して消極的な意見が目立っています。
(引用)『女性活躍推進に関する意識調査』
「管理職になりたくない」と考える理由は、以下のものが挙げられています。
- 大変そうだから(58.9%)
- 責任が重くなるのが嫌だから(36.2%)
- 人を管理する自信がないから(29.8%)
- 給与面で魅力がないから(28%)
- 残業時間が増えるから(25.1%)
- 自分の能力に自信がないから(24.6%)
- 自分のキャリアプランに管理職という選択肢はないから(22.2%)
- 仕事と家庭の両立が大変だから(21.6%)
- ロールモデルがいないから(10%)
- 今のままで不満はないから(11.3%)
- 今の仕事に満足しているから(7.4%)
- 女性管理職が少ないから(6.7%)
- その他(1.5%)
管理職につくことで、「残業が増える」「仕事量が増える」など体力的にも厳しそうというイメージが強いことがわかります。
しかし、「自分のキャリアプランに管理職という選択肢がない」や「今の仕事に満足しているから」と回答している人も多く、幅広い分野で仕事ができる職場が多い近年では「管理職」そのものの魅力が少なくなっているのかもしれません。
「管理職」に対して積極的な女性の意見
一方で、別の調査では「管理職として意思決定の場に参加すること」が女性活躍だと考える女性が多いことも明らかになっています。
仕事における女性活躍のイメージとして、「管理職として意見を求められること」と回答している女性が多数。
キャリア志向の強い女性は、管理職としてバリバリ働くことを理想に女性活躍をイメージしているようです。
また、管理職を女性活躍だと考える女性の多くが、「仕事に対して女性であることがマイナスに影響している」と回答しているのが気になります。
理由は記載されていませんでしたが、『女性であることが評価に影響した』や『家事や育児で仕事に制限がかかる』等が想定されます。
女性が感じている壁
では、女性が感じている働きやすい社会への障壁とは一体何なのでしょうか。
「女性活躍の壁と感じるものは何か」を聞いたところ、どの年代も共通して「社会の意識」「仕事と家庭の両立」が上位を占めています。
女性が働きやすい会社を実現する為には、「周りの理解」と「ライフワークバランスが取れる職場環境」の両方が必要であることがわかります。
【まとめ】女性が働きやすい会社の特徴とは
今回のブログのポイントをまとめました!
- 30代~40代を中心に「理想と現実のギャップ」を感じている
- 理想とする働き方は個人によって違う
- 「女性だから」という押し付けはNG
- 多様化/ダイバーシティは「意見」の多様化
個人的には、最近「女性に家事や育児を押し付ける」という風潮は薄れて来てる印象を受けています。
しかし、逆に「女性だから」を誇張しすぎているのも少し感じています。
「女性だから」と考えるのではなく、みんなが平等に活躍できる社会になるためにも、まずは自社の社員の総活躍を実現させていくことだと思っています。
いろんな意見の人がいることを理解して、1人1人に合ったキャリアを考えることが、「女性」をはじめ、みんなにとって働きやすい会社に繋がります◎
女性が働きやすい会社の多くは、男性も働きやすい会社。
ちなみに弊社では、女性社員の割合が高く、育児と両立している社員が多いので「子連れ出勤」や「在宅ワーク」によって、社員の働きやすさを追求しています◎
飲み会を業務時間内で開催するようになったのも、仕事終わりに「保育園のお迎えに行く」社員も参加できるための工夫です。
いっそのこと、子どもも一緒に来たらお迎え行かなくていいよね、となり子どもも参加するようになりました。
子どもを連れてくるのも、来ないのも、自由。
飲み会の日は、参加するのも、残って仕事をするのも、自由。
もちろん、18時以降に2次会をするのも、帰るのも、自由。
いろんな考え方の社員がいる中で、みんなが自分で選択できるように、試行錯誤を繰り返しながら働きやすさを追求しています。
どんな社員がいるのか、どれだけの人数がいるのか、変わっていく状況の中で柔軟に対応していく力のある企業だと、従業員も働きやすいでしょう!
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広報担当 植田有佳子
2018年5月、採用戦略研究所に入社。
毎日、SNSやメールマガジンで情報配信中!採用戦略ニュースも作っています。
採用に困っている方に、もっとお役に立てるよう奮闘中。